演奏に関する情報

もう一人行進曲

もう一人行進曲は、指揮者の判断でオリジナルより半音上げて演奏することもあります。

女性のうたごえ
誰もが大切にされる社会を願った

誰もが大切にされる社会を願った「いのちをうたおう」そして未来を担うこども達の為に地球環境を守り抜く決意を込めて「たいせつなこと」を500名の大合唱で歌いましょう。真新しい佐賀アリーナの満席の観客と感動を分かち合う祭典を実現しましょう!

たいせつなこと

この作品は同声2部、かつシンプルな歌いやすいメロディーで作られ、譜読みは簡単です。それだけに作品のメッセージを伝える演奏をするには難易度が高いです。変化なく流れてしまうと感動する音楽は生まれにくいです。作品は大きく下記の3部構成となっています。

作品の構成

  • 練習番号A: 美しく豊かな大地・自然、この地球の大切さを伝えている。
  • 練習番号B: この人間にとって大切な地球を人間自ら壊し続けている人間の愚かな歴史を訴えている。
  • 練習番号C: 環境破壊を起こし続ける人間の営みに警鐘を鳴らし、子供たちの未来の為に美しい地球を残そうと訴える。

作品について三拍子にされた理由をお聞きした所頂いたコメントを紹介します。

(安広真理さんより)

佐賀祭典で「たいせつなこと」を歌っていただけるのは本当に光栄なことです。
3拍子の問われ、意図?ととっさに浮かんだ言葉は「流転」でした。
自然界の中で、生命や生態系はとどまることなく流れていく。人間の身勝手で自然の流れを操作したり破壊することは許さない。いつのまにか人間はおごり高ぶった生き物になってしまったのではないかと問いかける…そんな歌になったのかなと思っています。
演奏する時は、私たちひとりひとりが自然環境を破壊している人間の一部なのだということを心に留めて歌っていただけたらと思います。

いのちをうたおう

この歌は1977年にアメリカでで初めて自らゲイであることを明らかにしてカリフォルニア州サンフランシスコ市の市会議員選挙に立候補し当選した、ハーヴェイ・バーナード・ミルクが翌1978年11月27日、同僚議員に市庁舎内で射殺された事件と、この事件の裁判が極めて同性愛への悪意に満ちた内容だったことに怒ったシンガーソングライターで活動家のホーリー・ニアが作詞・作曲した歌で、その後、LGBTの権利獲得の運動や、女性の権利向上の運動の中で歌われてきました。

曲の構成

8小節のシンプルなメロディーが5番まであり、これをどのように盛り上げるのかをアレンジで工夫しています。

  • A①番はユニゾン
  • B②番はオブリガートが加わり
  • C③番は三声のハーモニー
  • D④番で転調
  • E⑤番でさらに転調してオブリガートも加わり左右に揺れて歌います
  • F⑥番でテンポアップして「ララララ」で手拍子を入れて盛り上げます

楽譜は58小節で終わっていますが59小節まで伸ばしてください。
オブリガートはトップソプラノが歌いますが、歌える人のみ少人数で良いです。
三声は上からソプラノ、メゾソプラノ、アルトが担当ください。

メロディーと自分のパートのみ歌えればあとは転調するだけなのですぐ歌えます。テキストも4行詩の1行目のみ変わるだけなので簡単です。重いテーマですが、とにかく動きもつけて楽しく歌って貰えれば盛り上がります。LGBTのパレードなどは派手に楽しまれた行進で盛り上がっていますね。そのように楽しみましょう。

注意点、変更点

  1. 練習番号Eの横揺れは右から始める。
  2. 練習番号Fの手拍子はアフタービートで体全体でリズムを感じ笑顔で元気よく。
    55小節3拍目で手拍子、動きは停止。
  3. 58小節目で両手を前に広げる。最後のAhはフェルマータで指揮終わりまで歌いきってください。